【完全保存版】動物病院の開業支援の流れをステップごとに解説|失敗しないための実践ガイド

投稿日:2025年10月23日 更新日:News

スタートとゴール

開業を考える獣医師・経営者が最初にぶつかる「何から始める?」問題

「いつかは自分の動物病院を持ちたい」
「勤務先を卒業して、理想の診療スタイルを実現したい」
そう考える獣医師や動物看護師、経営者の方は少なくありません。しかし、いざ開業準備を始めようと思っても、多くの方が最初にぶつかる壁が――

「開業支援の流れがわからない」ことです

診療圏調査・土地や物件探し・資金計画・X線装置や超音波診断装置などの医療機器導入支援・広告戦略・スタッフ採用……動物病院の開業には実に多くの工程があります。しかも、それぞれの工程には専門知識や長い準備期間が必要です。
この複雑なステップを、いかに体系的に進めるかが成功への分かれ道になります。

よくある質問・困りごと:動物病院開業を考える人が抱えるリアルな悩み

開業支援の現場では、獣医師や将来の経営者から次のような質問や悩みが多く寄せられます。

  • 「開業準備って、まず何から始めればいいの?」
  • 「開業サポートの流れが複雑で、どこから手をつければいいのかわからない」
  • 「診療圏調査や事業計画書をどう作ればいいの?」
  • 「CTや麻酔器、検査機器などの医療機器はいつ頃選定すべき?」
  • 「金融機関への融資相談は開業のどの段階でするの?」
  • 「スタッフ採用や広告戦略は開業直前でいいの?」

これらの疑問は、動物病院特有の設備・制度・診療形態が関係しており、一般的な店舗型ビジネスの開業とは大きく異なります。しっかりとした開業支援サービスを受けることで、この“情報の迷子状態”を解消できます。

具体的な悩みの例①:診療圏調査や立地選定でつまずくケース

開業準備の最初のステップでつまずく人は少なくありません。
例えば「地元で開業したい」と思っていても、診療圏調査を行ってみると競合病院が多すぎたり、ペット飼育世帯が少なかったりして、予定していた立地が不向きな場合があります。

逆に、診療圏調査を正しく行えば、「車で5分圏内に競合が少なく、若い飼い主層が多い」など、隠れた好立地を見つけることができます。これは個人の感覚ではなかなか見抜けないポイントです。

具体的な悩みの例②:医療機器導入や資金計画のタイミングが分からないケース

動物病院では、CT、超音波診断装置(エコー)、麻酔器、生化学検査機、自動血球計数器など、多くの医療機器を導入します。
しかし、機器の選定と資金計画のタイミングを誤ると、開業直前に資金が不足したり、機器の納期が間に合わないといったトラブルが起きがちです。

特に融資を利用する場合は、開業支援の流れの中で「いつ機器を決めるか」「いつ銀行と交渉するか」を明確にしておくことが成功のポイントになります。

動物病院の開業支援の流れ 8ステップ解説

1. 目標設定と開業コンセプトの明確化

まずは「どんな動物病院をつくりたいのか」を言語化することが重要です。
犬猫専門か、エキゾチックアニマルにも対応するのか、一次診療か専門診療か――診療方針・診療時間・対象動物などを明確にします。
ここが曖昧だと、立地・設計・機器選定・集患戦略すべてがぶれてしまいます。

2. 診療圏調査と立地選定

動物病院の開業支援の中でも、もっとも重要な工程のひとつです。
診療圏調査では、飼育頭数、競合病院数、世帯構成、交通アクセス、駐車場の有無などを分析します。
立地選びは病院の集患力を左右するため、慎重に行いましょう。

3. 資金計画と事業計画書の作成

土地・建物・医療機器・内装・広告・運転資金など、必要な初期費用を洗い出します。
事業計画書では、売上見込み、支出計画、資金繰りシミュレーションを作成し、金融機関の融資審査に備えます。
ここで開業コンサルティング実績のある専門家に相談すると、融資が通りやすくなります。

4. 設計・建築プランニング

動物病院の設計では、診療室、手術室、入院室、ICU、トリミングスペースなどを効率よく配置することが求められます。
動線や衛生管理基準にも注意しながら、建築士と獣医師双方の視点で計画を進めます。

5. 医療機器の選定・導入支援

CT、超音波診断装置、レントゲン、自動血球計数器、生化学検査機、麻酔器、ICUケージなど、診療方針に合った機器を選定します。
納期や導入コストを踏まえ、資金計画と並行して進めることが重要です。
導入支援では、複数メーカーから見積を取り、最適な仕様と価格を比較検討します。

6. 融資・行政手続き・許認可

金融機関への融資申請、獣医療法に基づく開設届出、消防・保健所への各種申請など、行政手続きを進めます。
この工程をスムーズに進めるためには、開業支援会社や税理士との連携が不可欠です。

7. スタッフ採用・教育

獣医師、動物看護師、受付スタッフを採用し、開業前に診療方針や接遇マナーの共有・トレーニングを行います。
特に動物看護師の採用は競争率が高いため、早期募集が成功の鍵になります。

8. 広告・集患戦略・プレオープン

Webサイト制作、SNS運用、Googleビジネスプロフィール登録、地域ポスティング、内覧会開催など、集患施策を展開します。
開業支援の流れでは、この集患戦略を早期に始めることが、開院初日からの来院数を左右します。

ステップを踏むことで得られる成果

この8ステップをしっかり踏んでいくと、以下のような成果が期待できます。

  • 開院初日から飼い主の来院予約が入り、スムーズな診療スタートが切れる
  • 銀行融資や機器納入の遅れなど、トラブルを事前に防げる
  • 診療方針に合った機器・スタッフ体制を整えられる
  • 立地・内装・マーケティングが一貫した「強い動物病院」を作れる

一方で、この流れを自己流で進めると、必要な申請の抜け漏れ、融資不承認、集患不足などのトラブルが起きるリスクが高まります。

【まとめ】本郷いわしやだからできる開業支援

株式会社本郷いわしやは、動物病院の開業支援・導入支援に特化した豊富な実績を持っています。
診療圏調査から機器導入、融資支援、スタッフ採用、広告戦略まで、開業支援の流れを一貫してサポート。獣医師の「理想の開業」を現実にします。